AI Maestro
楽譜が「指揮」になる。
楽譜に書いたクレッシェンドやスラーが、そのまま指揮の動きに変わる。iPadの画面で小さな指揮者が腕を振り、フレーズの山では手が高く上がる。ひとりの練習室に、指揮者がやってくる。
紙の楽譜が、
演奏できるデータになる
楽譜をスキャンするか、PDFを読み込むだけ。画面上で演奏できるデジタル楽譜になり、標準形式のMusicXMLへの書き出しにも対応します。
右手が拍を、
左手が表情を
4拍子なら「下・外・内・上」と、実際の指揮法と同じ振り方。拍の頭では棒の先が光ります。クレッシェンドを書けば振りが大きくなり、スタッカートを付ければ鋭くなります。
先生の赤ペンを、
そのままiPadに
丸で囲む、矢印でつなぐ、波線でなぞる。17種類の図形と手書きペンで、レッスンで受けた注意をそのまま楽譜の上に残せます。保存も、やり直しも自由です。
書き込んだ注意が、
届く直前に聞こえてくる
その場所に近づくと、書き込んだ注意を声で読み上げます。読み上げにかかる時間とそのときのテンポから逆算して話しはじめるので、音が鳴る前に届きます。楽譜から目を離す必要はありません。守れている注意は、そのうち静かになります。
画面の中で起きていること
拍を刻む右手
拍子記号を読み取り、実際の指揮法と同じビートパターンで腕が動きます。拍の頭——指揮でいう「打点(イクタス)」——では、指揮棒の先がひときわ光ります。テンポが変わる指示があれば、腕の速さもそれに合わせて変わります。
表情をつくる左手
強弱記号やアーティキュレーションに反応します。ピアニッシモでは半分ほどの慎ましい振りに、スラーの範囲ではゆっくり楕円を描いてフレーズを紡ぎ、スタッカートでは軽く跳ねます。フレーズの最も盛り上がる頂点は、金色のしるしで示されます。
楽譜を眺めているだけでは気づきにくい「音楽の山と谷」が、動きと光で見えてきます。
練習での使い方
- 弾く前に、まず眺める再生して指揮を見るだけで、その曲の設計図が体感できます。どこが山で、どこで息を継ぐのか。譜読みの前にひと通り見ておくと、練習の方向が定まります。
- 片手ずつの練習で、メトロノーム代わりに拍の頭が目で見えるので、片手練習でも拍を見失いにくくなります。数を数えることに気を取られず、音そのものに集中できます。
- ひとりの練習を、アンサンブルの入り口に合わせて弾いていると、不思議とひとりで弾いている気がしなくなります。誰かと音楽を作っている感覚が、自宅の練習室に生まれます。
楽譜の記号は、決して難しい決まりごとではありません。音楽の息づかいや流れを伝える言葉です。その意味を、画面の中の小さな指揮者が、毎日の練習でやさしく教えてくれます。